先週まで試聴機として良い音を奏でてくれていたTRX-P6L です。
今回の販売にあたってメーカーでのチェックが終わり、昨日戻ってきました。問題は全くありませんでしたが、念には念を入れて初段の真空管を新品に交換しました。
展示専用機ですので、キズ等も見当たらず極上美品といってよいでしょう。
(写真はメーカーの製品写真を使っています)
パワフルな6L6GC を出力管とするパワーアンプですが、何といっても嬉しいのが、出力管を他にもKT88,EL34 に差し替えて聴くことが出来る点。しかもセルフバイアス式なので、バイアス調整無しで簡単に交換出来ます(それでもちゃんと確認用にバイアス電流メーターをフロントパネルに備えています)。
ちょうどフォノ・カートリッジを交換するような楽しさと言ったらいいでしょうか。
さらに、多極管ならではの特徴ですが、真空管の接続方法を三極管接続(通称三結)とウルトラリニア(UL)接続とで選ぶことが出来ます。
その名の通り三極管のような滑らかな音色と、ULでは多極管らしい腰のある音とが、2通り楽しめるわけです。
そしてさらに、アンプの音質を大きく左右する負帰還(NFB)量をスイッチひとつで、0(無帰還),3dB,6dBと切り替えることも出来、さすがは元々製作キットも得意としてきただけって、自作派でなくてもセッティングによって様々な楽しみ方が出来るように考えられています。それで製品としての完成度も第一級、なおかつこの価格をキープして、まさにベストバイと呼ぶに相応しい製品です。
店主おススメ!
あなたならどの球で、どの音楽をお聴きになりますか?