FIDELIX フィデリックスは中川 伸氏が1976年に興したメーカーですから、すでに40年を超える実績があります。
生まれながらの技術屋である中川氏の、アナログからデジタルまで、またオーディオだけに留まらない幅広い技術力とアイデアによって生み出される製品は他に類を見ない独創性を有しています。
MITCHAKU ミッチャクはその名のとおり、アームとの「密着」度を飛躍的に向上させ、今までにないアームとの一体化を目指したヘッドシェルです。
構造と原理は以下の図のようになっています。
通常、ヘッドシェルを引き込んで結合させるためのピンは1本か、ダブルピンと呼ばれるものでも上下に2本ですが、MITCHAKU は水平方向に第3のピンがあります。
しかもただピンの数を増やしたのではありません。上のピンと下のピンは一体化した金具になっていて、中間にある凹みを通じて水平に設けた第3のピンを引き込む構造です。垂直方向の金具はシーソーのような動きが可能になっているので、これによって誤差を吸収し、上と下のピンは均等な力で引き込みます。よってヘッドシェルのリング面とトーンアームのリング面は全周で密着合体するという原理です(特許出願番号 特願2014-246284)。
しかもこれだけ凝った構造の少量生産ながら低価格に抑えられているところも、フィデリックスらしいところです。
重量:16g
これは標準タイプで、長さを伸ばしたロングタイプ(MITCHAKU-L、15g、13,500円),中抜きをした軽量タイプ(MITCHAKU-K、14g、13,500円)もあります。
一般的にはリードワイヤー部分に余裕のあるロングタイプが使い易いでしょう。
アナログファンならぜひ1個常備を。
店主おススメ!