仏ATOLL アトール社は1997年、ステファーヌ&エマヌエル・ドゥブルーイユ兄弟により設立されました。
本格的で卓越した製品でありながら、誰もが手に入れられるリーズナブルなオーディオシステムを一貫して提案し続けています。
新しいフォノステージ・アンプ、HP100 もまさにそれを実践したハイコストパフォーマンス機です。
上の写真をご覧下さい。
右半分がイコライザーアンプ部ですが、完全なディスクリート回路構成となっており、この価格帯でよく使われるオペアンプなどのICは使われていません。
また、左右同じ回路が二つ並んでおり、デュアルモノ構成であることが分かります。
MMとMCカートリッジの切替えはリアパネルのディップスイッチにより行い、MCでもMM並の出力をもつ高出力型MCカートリッジ専用のポジションも用意されています。
そしてアンプ回路と同じく重要な電源には、よくある外部ACアダプターではなく、内部に本格的な電源部を備えています。
上の写真の左半分が電源部ですが、見てお分かりのとおり、電源トランス(赤い部分)が2つ用意され、左右完全に独立した2つの電源部を有しています。
さらに多数の平滑コンデンサーを含む4つの独立した電源レギュレーターを備えています。
これらの電源部は全体を金属シールドカバーで覆い、オーディオアンプ部へのノイズ混入を防いでいます(写真はシールドカバーを外した状態)。
価格を超えた立派な外装ケースには、4mm の厚さをもつアルミパネルが奢られています。
でもそれで肝心な音質が残念なものなら元も子もありませんが、ここでもまたビックリ、悪くないどころか実に素晴らしく、1〜2クラス上の製品と比べても遜色無いといえるほどなのです。
お買い得を超えた、お奨めモデル!
フロントパネル色はシルバーとブラックからお選び頂けます。
*音質上からMCポジションの増幅ゲインを低めに取っていますので、出力の低いMCカートリッジの場合は昇圧トランスを併用してMMポジションで使う方がベターな場合があります。