DS Audio は光電型フォノカートリッジとその専用フォノステージアンプを専門に製造するオーディオメーカー（神奈川県相模原市）。
そのDS Audio 初となるアクセサリーが発売されました。
恐らくそのカートリッジ開発現場で必要とされたに違いない、スタイラス・クリーナーです。

レコードのクリーニングに対しては最近とみに認識が高まり、多くの方が実践していることと思いますが、一方、それをトレースするカートリッジ針にはまだそれほど注意が向いていないのではないでしょうか？
充分クリーニングされたレコードでも汚れの残存、かけている途中でチリやホコリは避けられないもの。再生する針先はそれをかき集めながら進みます。
針先のクリーニングはＬＰ片面かけるごとに行って下さい（この通常クリーニングにはクリーニング液を使わない）。

こうしたクリーニングにはスタイラス・ブラシが使われますが、このST-50 はさらに簡単・確実にチリ，ホコリなど汚れを取り除きます。

汚れを落とすのは、産業用クリーンルームでホコリ取り用に開発された特殊ウレタンゲル素材。
これは微細なチリやホコリの侵入が許されないクリーンルームの厳しい要求を満たす為に開発された特殊素材で、針先に付着した微細なホコリも残らず吸着します。

また、アクセサリーといってもプレーヤー脇に常時置いて使うもの、仕上げの質感にも拘っています。ひとつずつアルミニウム削り出し素材にバフ研磨処理、ニッケルメッキ処理、レーザー刻印を行い、裏側には本革を使用した贅沢な作りとなっています。

最も安全・確実な使い方は、ST-50 をプラッター上に載せてアームを移動、針先をウレタンゲル部分にすっと降ろし、すぐに上げます。これを２，３回繰り返して下さい。柔軟なゲルに針先がめり込んで針の根元まで汚れを取り除くことが出来ます。

使用されている特殊ウレタンゲルは、度重なる使用で粘着度が落ちた場合でも水洗いすることで自己粘着性が回復し何度でもご使用頂けます。
水洗いする際は洗剤等は使わず水道水で付着したホコリを洗い流した後、３０分程自然乾燥すれば新品同様の粘着度が復活します。

使用法や効果を示した動画がありますのでご覧下さい；