紙谷加寿子/美しき日本の歌 Japanese Lylical Songs
中田喜直/
夏の思い出
サルビア
赤とんぼ
ねむの花
山田耕筰(日本古謡)/中国地方の子守歌
中田喜直/
しあわせの窓
小さい秋みつけた
杉山長谷夫/出船
中田喜直/
霧と話した
アマリリス
さくら横ちょう
越谷達之介/夢の子守歌
中田喜直/
髪
心の窓に灯を
紙谷加寿子(S)
岩崎淑(P)
紙谷加寿子は芸大大学院修了、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院オペラ・コース修了、第11回日伊声楽コンコルソ優勝、第6回イタリア声楽コンコルソ金賞、現在はオペラスタジオ野薔薇座を主宰し、現役で活躍する傍ら、演出家としても活動しています。
このアルバムはイタリア留学から帰国してすぐに録音されました。そんな機会にもこうしたレコードを作るところからは、日本の歌への強い思いが感じられます。
彼女自身の選曲ですが、大部分を占めている曲の作曲者、中田喜直氏がこのアルバムにこんなメッセージを寄せています;
「1976年からずっとイタリアに留学、最近日本に帰国されたときにこのレコードの録音をされたようである。そういう人の場合、外国での勉強に大きな影響を受けて、実力のない人は日本語の歌が下手になってしまうことが多い。紙谷さんの歌にはそれがなくて、本当の日本の歌になっている所にまず感心した。
そして歌い方が自然で、ほのぼのとした情感があり、日本の古典的な名歌曲である「赤とんぼ」や「出船」など、しっとりとした味わいがあり、落ち着いた雰囲気で、本当に美しく、しんみりと聴かせる力は大したものであると思った。」