シューベルト/交響曲第7番 ホ長調 (F.ワインガルトナー編曲)
ハインツ・レーグナー指揮 ベルリン放送管弦楽団
シューベルトの交響曲は研究が進む都度、番号が変更になって分かり難いですね。
レコード時代には未完成は第8番、ザ・グレートは第9番で慣れ親しみましたが、現在ではそれぞれ第7番、第8番とひとつ繰り上がって呼ばれることもあります。
でもやはり第8番「未完成」,第9番「ザ・グレート」がしっくりくるので、当サイトでは主にレコード時代のこの表記に統一しています。
ところで、1821年、シューベルトが24才のとき作曲に着手した第7番(ドイチュ番号時代の表記)ホ長調という作品がありましたが、第1楽章の序奏部全体と主部の最初の部分、それにかなり詳しいスケッチを残したままで中断してしまいました。
そのままシューベルトは亡くなり、死後、兄のフェルナンドがメンデルスゾーンにそのスケッチ譜を贈り、完成を依頼しましたが拒否されてしまいます。
後にようやく1934年に至って、指揮者フェリックス・ワインガルトナーが初めてオーケストレーションを施して全4楽章として完成させました。それがこの録音の版です。