上級機EA-500 は左右チャンネル2筐体からなる贅を尽くしたモノブロック構成でしたが、これを通常の1筐体とし、最新の最高峰MC昇圧トランスT-2000 の成果を盛り込んだMCトランスを内蔵、回路もブラッシュアップした最新モデルです。
- フォノバランス伝送対応MCトランス内蔵と豊富な入力端子
最上級MC昇圧トランスT-2000のノウハウを盛り込 んだMCトランスを内蔵し、フォノバランス伝送に対応。
入力端子は3系統を装備し、それぞれにMM/MCの切り替えが可能です。
さらに入力1と2はフォノバランス伝送に対応しています。
- オールディスクリート構成,新規設計V-I/I-V 変換型全段対称無帰還増幅回路
通常ほとんどのアンプ回路は適度なネガティヴ・フィードバック(NF,負帰還)をかけて効率良く動作を制御,安定化させ、精度を上げるのが一般的ですが、しかし入力信号と出力信号の間には原理的に不可避な時間遅れがあり、これがTIM歪等を発生するなど、負帰還アンプが音質的に満足出来ない大きな原因の一つになってます。
これに対しその負帰還をかけないノンフィードバック増幅回路は補正制御を行わないため、構成する部品と動作点の設定に高い精度が要求されコストがかかりますが、純粋に入力信号のみを増幅するため、音質面では鮮度感のある生き生きとして陰影表現にも長けているのが特長です。
- 3種類の再生カーブ切替スイッチを搭載
イコライザー特性は従来のSTEREO 用RIAAカーブに加え、モノラル専用の特性としてMono1 (DECCAレーベル等で使用)、Mono2(コロムビアレーベル等で使用) を装備。
さらにローカット・フィルター・スイッチで、反りのある盤の再生時にウーファーが揺すられるのを防ぐことが出来ます。
- 消磁回路の搭載
Function でデガウスを選び、30秒程度レコードを再生することで帯磁していた鉄心入りMCカートリッジは消磁され音質がクリアーになります。
- 高音質部品の採用
1) 信号系には、定格容量にゆとりを持たせた1%グレードの金属皮膜抵抗と誘電体にシルバードマイカー板を用いたマイカーコンデンサー等の定評のある高音質部品を使用。
2) 電源回路に、スイッチングノイズが少なく、高音質で定評のあるローム社製SiC ダイオードを採用。
4) 電源平滑コンデンサーにはニチコン社製の低抵抗電極箔を使用した金メッキ端子の最高級オーディオグレードを採用。
5) シャントレギュレータ採用で高速ローノイズの電源回路を構成。
6) 電源トランスには大容量Rコアトランスを2個使用し、左右独立電源としました。