Yve Bernard Andre
仏YBA は’81年、パリのエコール・ポリテクニーク(国立の教育・研究機関)で教鞭を執る工学博士でもあるイヴ・ベルナール・アンドレ氏が興したメーカー(Yve Bernard Andre の頭文字を採っています)。
初期のゴールドムンド製品の設計に参画していたことでも知られます。
HERITAGE は文字通りYBA の伝統を受け継ぐスタンダード・ライン。
マニアばかりでなく、音楽ファンなど幅広くステップアップの対象として頂けるシリーズです。
このところYBA はフォノイコライザーにも力を入れていて、上級のPASSION ラインのPH150、GENESIS ラインのPH1 に続いていよいよHERITAGE ラインにもPH100 が投入されました。
PH100 はご覧のように横長のフルサイズを避けて、プリアンプやプレーヤーの脇に置くことも考慮されています。
また、海外モデルとしては比較的珍しいのですが、MCカートリッジの増幅にトランスを採用しています。
アンドレ氏は、特にノイズに埋もれがちな微小信号レベルにおいて、MCヘッドアンプに対して昇圧トランスの優位性を認め、自社オリジナルのトランスを開発して搭載しています。
[搭載MC昇圧トランスのデータ]
- 入力インピーダンス: 3〜100Ω
- 出力インピーダンス: 47kΩ
- 周波数特性: 10〜150kHz
- 利得: 26dB
一般に適合の難しい高出力型のMCカートリッジに対しても、リアの専用トグルスイッチによって設定可能。
フロントのMM/MC設定、リアのMC出力の低/高設定さえ正しく行えば、あとは自動的に最適な設定となるよう調整されます。