山本音響工芸のMC昇圧トランス、第2弾。
今回の新機軸は左右のトランスを別個の筐体に収めた点。
これによりチャンネル・セパレーションについては理想的な上、モノラル用に使う場合は1個購入すればよく、他に無いメリットを生んでもいます(50,000円/1個)。
ケースはアルミ削り出しで必要最低限な大きさとして高い強度とシールド性を確保、中にトランスユニットを収めた上にエポキシ樹脂で封入してあります。
トランスユニットは前作SUT-01 で得たコアや巻線技術を引き継ぎ、同じ100ミクロン厚のスーパー・パーマロイコアを採用し、テフロンの絶縁紙を使用して巻いています。
従来のSUT-01 が外径形状の大きなコアを採用していた部分を変更し、断面積をより大きくし、外径を小さくして磁路を短くするように変更しています。
またトランスの巻線はタップを出さず、入出力とも1個のみとして遊び端子によるSN比の劣化などを抑えています。
適合入力インピーダンスは1〜5Ωと低インピーダンスMCカートリッジ向けです。