スペンドールのスピーカーシステム SP1/2R2(ペア、定価680,000 円)、当店で試聴用展示機として使用していたものです。十分エージングも完了しています。カラーはチェリー色。
気になるキズひとつなく、極上の美品です。元箱も付きます。
本当は店主も手放したくないくらい気に入っておりました…。モデルチェンジによる試聴機の入れ替えです。
正統ブリティッシュサウンドを体現した名スピーカー BC1 の伝統を連綿と引き継いできたSP1 シリーズ。いずれも、2.5ウェイ、すなわちトゥイーター+スーパートゥイーター+ウーファーという独特の構成で、得も言われぬ音色のタッチを醸し出してきました。
その最後の継承者がこのSP1/2R です。
SP1/2R2 では38mm の大口径ソフトドーム・ユニットをミッドレンジに採用。といってもクロスオーバー周波数は2.8Khz と13kHz ですので、一般的なミッドレンジとは異なり2.5ウェイ構成を採っていることが分かります。トゥイーター(ミッドレンジ)を最大限の大きさとしたことで、より緻密な中・高域を聴かせるシリーズ最後で最高のスピーカーシステムです。
後継機 Classic 1/2 ではミッドレンジがソフトドームではなくコーン型となりましたので、また違った系統の製品となっています。
ウーファーは伝統のクリアポリプロピレン製。これも後継機では黒いベクストレンコーンとなりました。
ほぼ半世紀の歴史をもつ英国の
SPENDOR スペンドールは、積み重ねてきた英国の正統を守りながら、一方で絶え間ない技術開発に余念がなく、着実なアップデートを重ねながらも今なお良きブリティッシュ・サウンドを聴かせてくれる得難い専業メーカーです。
現在でも全製品を英国の自社工場内で製造、スピーカーユニットも自社設計のオリジナルです。
クラシック・シリーズはBBCモニターに端を発する伝統的英国スタイルの製品群。
むやみにキャビネットの壁面を厚くせず、長い経験と絶妙なバランス感覚でユニットとともに「鳴らす」ことで、音楽を実に巧みに聴かせる技を心得たスピーカー・システムです。