DENON デンオン(現デノン)の高級レコードプレーヤーDP-6700 です(中古品)。
ボディに分厚いパーティクルボードを塗装や突板で仕上げたプレーヤーがほとんどであったなかで、ダークブラウンの合成レザーとアルミの縁取りをアクセントとしたDP-6700 のデザインは他にない高級感を醸し出していていました。
構成はシンプルで、DDフォノモーター DP-6000、トーンアーム DA-307 を、本体プリンツ DK-200 に組み合わせています。
入念なクリーニングを施し大変状態の良好な1台、ダストカバーにもほとんど目立つキズは見られません。
フォノモーターはオーバーホールこそしていないものの、33/45回転それぞれで丁寧にクオーツロックの再調整を行いました。
アームケーブルは付属のものではなく、背面に厚手のアルミパネルを設置、RCAピン端子とアース端子を設けてあります。そのためお好みのRCAフォノケーブルを使って接続することが出来ます。
オリジナルの5ピンDINケーブルを使いたい方には、これを外しての納品も致します(アーム側のDIN端子はそのままになっています。フォノケーブルはご用意下さい)。
ヘッドシェルにはマグネシウム・ダイキャスト製のPCL-7 をお付けします。これも貴重なシェルです(リードワイヤーはご用意下さい)。
(以下、メーカーの解説より)
1)フォノモーターDP-6000 を採用
● 高精度磁気記録再生方式と水晶発振器による両方向性フェイズロックドサーボの採用で、回転スピード偏差0.002% 以下。
● ACサーボモーターと、新方式のPWM駆動回路で、S/N 75dB(DIN-B)以上。
● 両方向性サーボと新らしく開発した特殊ブレーキ等の採用で、スピード切換えやストップ動作は機械的振動を伴なわず滑らかで迅速。
● 水晶発振同期によりパルス点灯した見やすいストロボスコープ。
2)新開発のダイナミックダンピング機構をもったDA-307 を採用
● トーンアームの大きな問題の一つであったトーンアーム自体の分割共振(アーム鳴き)を十分に制動出来、しかもプレーヤーキャビネット等から伝わる振動の影響をうけにくくなっています。このため使用カートリッジの再生音質に対するトーンアームの影響が少なく、カートリッジ本来の音をそのまま余すことなく引き出します。
● ダイナミックダンピング機構により低域共振を効果的に制動出来るので、レコードのソリや偏心に対してもトレース能力が一段と向上し、低域共振により大切な音楽が変調されて歪むことが少なくなります。
● 無接触方式のインサイドフォースキャンセラーは、トーンアームの性能をそこなうことなく、レコード上の針先位置によるインサイドフォースの変化に対応して打ち消し力を適正に与えることができますので、トレース能力が更に向上しました。またノブを引くと簡単にキャンセラーを解除できますので、ゼロバランスや針圧調整が容易に出来ます。
● ヘッドシェルやパイプ部を軽くして、トーンアームの可動部分を可能な限り軽量化しており、カートリッジの針先からみた等価質量を極力小さくして、レコードのソリ等に対する追従性を高めています。
3)合成レザー張りの積層キャビネットに新開発インシュレーターを採用
63mm 厚の積層キャビネットと振動吸収特性の優れた新開発インシュレーターの組合わせで、カットオフ周波数を5Hz ほどまで下げました。
このため、スピーカーの音圧によるハウリングなどは、DA-307 のダイナミックダンピング機構と相まって十分な余裕が取れます。特に床から伝わる振動に対して大きなフィルター効果があります。