Rega レガは1973年にトニー・レルフ Tony Relph とロイ・ガンディ Roy Gandy 両氏により英国エセックス州にて創業、二人の名前の最初の2文字「Re・Ga]を採って社名とされました。
現在でも、子供の頃からの根っからのオーディオマニアであるロイ・ガンディ氏の主導で開発が進められています。
ガンディさん、飾らない人柄が写真からもうかがわれます。
Roy Gandy
いよいよレガの最上級モデル、Planar 10 の登場です。
ロイ・ガンディとその片腕、現CEO フィル・フリーマンによるコンセプト・モデル Naiad プレーヤーで示された指針を実際の製品に生かして生まれたプレミアムなモデルであるのは一足先に発売されたPlanar 8 と同じですが、Planar 10 はそのコンセプトをさらに磨きをかけ、理想的な形で完成された真の自信作です。
Roy Gundy & Phil Freeman *ガンディー氏がスーツ&ネクタイを着用した大変珍しいショット。この日はThe Queen's Awards(英国女王賞)受賞のためバッキンガム宮殿を訪れたとのこと
- 新開発のポリウレタン本体プリンツ
本体プリンツにはTancast 8 ポリウレタンフォームを採用。
この素材は航空宇宙産業用に開発された材質で、優れた「軽さ」「硬さ」で注目されているハイテク素材です。
形状も、RP8/10 で初めて採用されたスケルトン・デザインをさらに進化させ、重量配分の見直し,形状の見直しにより、30%以上の軽量化を果たしました。オーディオの一般常識の真逆を行くこんなところもレガならでは。
プラナー・シリーズの特徴となったブレース構造(スピンドル・ホルダー部とアーム・ベース部との間)は、さらに素材が吟味され、天面のセラミック製トップ・ブレース、底面のフェノール樹脂製ボトム・ブレース(従来より厚さを3mm 増)でフレームを上下から挟むデュアル・ブレース構造で必要以上の重量増加無しに効率的に遥かに剛性の高いフレーム構造を実現しています。
- セラミック・プラッターの採用
RP10 で高く評価されたセラミックプラッターを再度新規開発。
原材料であるセラミックパウダーから見直し、ダイアモンドカット加工を向上させたことにより、優れた水面性と歪みのないホイール加工を実現しました。
- 新開発のトーンアーム RB3000 を採用
レガは特に高い精度を誇る高性能なトーンアームで有名です。それは数多くのメーカーにトーンアームをOEM 供給していることからもうかがわれます。
3年間の開発を経て、レガはミクロン・オーダーの高精度ベアリング・アッセンブリーを実現、RB3000 はその最初の成果です。
RB3000 だけは塗装による誤差拡大をも否定、無塗装で、ひとつひとつ丁寧に手磨き仕上げが施されています。
- 新設計のハブベアリング
アルミ削り出し一体成型のサブプラッターと強化工具鋼によるセンタースピンドルは、真鍮製ベアリング・ハウジングとの組み合わせで、ガタの無いかつ滑らかな回転を得ています。
- 新開発のモーターとドライヴベルト
Planar 10 にはレガの最新世代、24V,シンクロナス,低振動技術が盛り込まれ、その新しいモーターマウント技術(ボトムマウント)は、ロイ・ガンディのプライヴェート・プロジェクトである究極のターンテーブル Naiad から直接導入されたものです。
このユニークなマウント方法は、ドライヴプーリーを完全に無振動の状態としながら、モーター本体からすべてのストレスを取り除きます。
これにより、プラッターの回転速度が安定、回転精度が向上しました。
また、レガは3年かけて化学者とともにドライヴベルトに使う新しい特注ゴム化合物について研究してきました。特殊な硬化プロセスによって、新しいベルトは安定した弾性特性を持つに至りました。
この新しいベルトは、F1 カー・エンジン部品製造メーカーとの共同開発からヒントを得た最先端ツールによって製造され、高い精度を実現しています。
- 新電源ユニット PL10 PSU の採用
新開発の専用電源ユニットPL10 PSU はカスタムデザインのケースに収められ、水晶発振によるDSP ジェネレーターはほぼ完全な正弦波を生成、高い精度で24V 低騒音シンクロナス・モーターを駆動します。
33/45 回転の切替えはフロントパネルのスイッチで行えます。
また、50/60 Hz 両方の電源周波数に変更無しに適合します。
カートリッジレスのPlanar 10,MCカートリッジApheta 3 が付属するPlanar 10 Apheta 3 をお選び頂けます。