クシェネク/
サンタ・フェ・タイムテーブル OP.102(1945)
ジョン・アレクサンダー指揮 カリフォルニア州立大学ノースリッジ・チェンバー・シンガーズ
オ・ラクリモーサ(ライナー・マリア・リルケの詩による3つの詩) OP.48(1926)
ジュヌヴィエ―ヴ・ウェイド(S)、ジョン・デア(Pf)
テープ・アンド・ダブル (録音テープと2台のプリペアード・ピアノのための) OP.207(1969/70)
パトリシア・マーカス,ウィリアム・トレーシー(Pf)
トッカータ (アコーディオン・ソロのための) OP.183(1962)
ロバート・ヤング・マクマーン(Accordion)
Ernst Krenek
エルンスト・クシェネク(1900-1991)はウィーン生まれの作曲家。
ウィーン音楽アカデミーでシュレーカーに師事。
ナチス台頭により1938年に渡米、45年にアメリカに帰化して作曲家,教育者として活躍しました。
多作家で、かつ作風はその時期により大きく様々に変遷、師シュレーカーの影響下の後期ロマン派的なものから新ウィーン楽派の12音技法を取り入れたもの、新古典派やジャズを取り入れたもの、さらには電子音楽を取り入れた実験的・現代音楽的なものまで、同じ作曲家の手になるとは思えないほど多彩な作品を残しました。
この1枚のレコードの中にもその一端が垣間見られ、A面の声楽曲では親しみやすいメロディをもつ合唱曲(アルバカーキからロサンゼルスまでの鉄道駅がテーマ)と独唱曲(R.M.リルケの詩による)、B面にはいきなり電子音を録音したテープとプリペアード・ピアノによる曲、最後にはまたガラッと変わってアコーディオン(!)の独奏曲(これも結構分かり易く、楽しい)、といった具合です。
こうした曲集では録音が悪いと元も子もありませんが、これは良好。
面白いことに、ジャケット表紙のデザインも作曲者とのこと。