ブラームス/交響曲第4番 大学祝典序曲
レオポルド・ストコフスキー指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
66年頃の録音。この頃ベートーヴェンやブラームスなどをいくつもレコーディングしていますが、そこでの彼は真摯でストレート。ゆっくりと歌うところでは少しテンポを落とし余裕を見せますが、脇目も振らず全体に厳しい表情で一気に進めていき、大きなクライマックスを迎えます。 かと言っても随所にストコフスキーらしさももちろんありますが、それが耳につくほどでないので、ストコ節が気になる方も楽しめるはずです。
大学祝典序曲も基本的に同じ姿勢。「笑い序曲」とも呼ばれ、祝典的な明るさを特徴とする曲ながら、ここでも厳しさが際立ちます。
意外とレアな1枚。