“モーツァルト/ヴァイオリンによるフランス変奏曲とロマンティックなソナタ集”
モーツァルト/
「羊飼いの娘セリメーヌ」によるヴァイオリンとピアノのための12の変奏曲 ト長調 K.359
ヴァイオリン・ソナタ第18番 ハ長調 K.56
ヴァイオリン・ソナタ第19番 ヘ長調 K.57
「泉のほとりで」によるヴァイオリンとピアノのための6つの変奏曲 ト短調 K.360
Erich Keller (1918-2010)
エーリッヒ・ケラー(Vn)、エリザベート・シュヴァルツ(Pf)
エーリッヒ・ケラーは、1945年から引退した1981年の長きにわたり名門バイエルン放送交響楽団のコンサートマスターを務めたドイツの名手。
1918年にドイツ・アウグスブルクで生まれ、地元の音楽院で学んだ後、ミュンヘン音楽アカデミーにてヴァイオリンのヴィルヘルム・シュトロスに師事、G.クーレンカンプのマスタークラスにも参加しました。
バイエルン放送響のコンマスとして主にオイゲン・ヨッフムとラファエル・クーベリックの下で演奏。
室内楽にも積極的で、ミュンヘン室内三重奏団、バイエルン放送響コンマス就任の年の1945年にはケラー弦楽四重奏団を、1950年にはコンヴィヴィウム・ムジクム室内管弦楽団を結成。1960年にはミュンヘン九重奏団にも参加しています。
また、アウグスブルクとミュンヘンの音楽院で教鞭も執りました。
ここで共演しているエリザベート・シュヴァルツは夫人。
ミュンヘン室内トリオではエリザベートと一緒に、チェロのマックス・ブラウンと組んでいました。
コンサートマスター時代が長く室内楽での活動が活発だったため、ソロの録音はほとんどなく、これは唯一といってよい貴重な記録。
録音のほとんどは独DA CAMERA レーベルへのケラー四重奏団として残されています。