ベートーヴェン/
バレエ音楽「プロメテウスの創造物」〜序曲
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 OP.61
ピアノ,ヴァイオリン,チェロと管弦楽のための三重協奏曲 ハ長調 OP.56 *
ジェラール・プーレ(Vn)
*クロード=エリック・ナンドルップ(Pf)、ジャン=マリー・ギャマール(Vc)
ロジェ・ブトリ指揮 ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団
パリの耳鼻咽喉科協会が制作したプライヴェート盤。
1978年10月9日にシャンゼリゼ劇場で行われた演奏会のライヴ録音。
ヴァイオリンのジェラール・プーレ(1938-)は日本でもたびたび公演、東京芸大や昭和音大などの客員教授も務めるなど、お馴染みの巨匠。
クロード=エリック・ナンドルップ(1934-)はフランス人の母,ノルウェー人の父の間に生まれ、ピアノを習得した後に耳鼻咽喉科の勉強をし、同科の医師として活動する傍ら、ピアニストとしてもシェリングやプーレなどとの共演を行った変わり種。
このコンサートではまさに適役ということでしょう。
ジャン=マリー・ギャマールはブール音楽院,パリ音楽院でチェロを学んだ後、1963年からポール・ケンツ室内管弦楽団のチェロ奏者&ソリストとして活躍、1971年にはフランス国立放送管弦楽団、その後、パリ・オペラ座管弦楽団にソリストとして加わりました。
指揮者のロジェ・ブトリ(1932-2019)はパリ生まれ、パリ音楽院でナディア・ブーランジェ,マルグリット・ロンらに師事、1962年には母校の教授職に就きました。
1973〜97年の長きにわたり、第8代楽長としてギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団を率いて同楽団の発展に寄与しました。
ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団は1848年にMusique de la Garde Paris として発足、1871年にMusique de la Garde Republicaine と改称されました。
ギャルド・レピュブリケーヌとはフランス共和国親衛隊のことで、その楽団はいわゆる軍楽隊ですが、ここは吹奏楽だけでなく弦楽器も加えてフルオーケストラ編成を採っています。
とても良い音で録れています。
貴重盤。