"King of Analog"との異名も持つ ティム・デ・パラヴィチーニはレコーディング・スタジオでのアナログ・レコード制作にも関わりが深く、高音質アナログ・レコードとして世界的に有名なMOBILE FIDELITY でも彼のカスタマイズした機材が使われています。
そんなところからもフォノ・ステージは彼の得意分野であることがうかがわれます。
つまり、このコンパクトな箱の中にはティムの設計手腕のエッセンスがたっぷり詰まっているわけです。
今迄長い間変わらぬ好評を博してきたベストセラー、EAR 834P の初めての後継モデルとして発表されたのがPhonobox。834P は高いC/Pを誇り、最も身近なパラヴィチーニ・モデルとして人気を集めてきました。パラヴィチーニの言葉には説得力があります:
「良い設計の秘訣は一番高いパーツを使用することではなく、コストに見合った部品で、それ以上のクオリティーを持つ音楽を奏でられることだ。」
もしあなたが、アナログ・レコードで音楽を聴くのが何よりもお好きなら、真っ先に候補にして頂きたいのがこのEAR Phonobox です。
このPhonobox Black MM は、MMカートリッジしか使わないという方、または既にお気に入りのMC昇圧トランスをお持ちの方のためのモデル。
MCトランスとヴォリュームコントロールを外してシンプルに仕上げてあります。そのため価格もリーズナブルとなりました。
今回のスマートかつモダンな外観デザインは、ティムの息子、ネヴィン・デ・パラヴィチーニが、CDプレーヤーAccute Classic に続いて手掛けました。
低いプロフィールが目を惹きますが、そのためには真空管の配置を横置きとしなくてはなりませんでした。
基本回路は834P を踏襲していますが、回路基板は完全に一新され、全く新しいモデルとして生まれ変わりました。
でも音のほうは…?? ご安心下さい、パラヴィチーニのアナログ・サウンドは不変です。