山本音響工芸お得意の木製ヘッドシェルの中で最も新しい製品で、椿(ツバキ)材を使っています。
国内産ツバキ材は稀少で木材として出回る量が少ないため入手は困難ですが、山本音工が偶然にこの素材を入手する機会があり、ヘッドシェルとして試作したところ好結果を得たため製品化されました。
ツバキは、その実がツバキオイルとして化粧品などに使用され、木材としてのツバキ材も木目が非常に細かく均質で優れた素材です。
比重が0.7 と黒檀よりもかなり軽く、それでいて木目は非常に細かい特徴があります。
サイズ,デザインは同社の他のシェルと同じにして製作したところ、自重が8.1g(取り付けねじを含まず)と最も軽量な製品となりました。市販のヘッドシェルの中でも最軽量な部類に入ります。
その軽さを活かして、軽針圧タイプのカートリッジと組めばより良い結果を生む可能性があります。
軽量ではありますが、コネクター取り付け部に肉を持たせ、大きなアールをつけることによって強度をが落ちないように工夫しています。
外観の仕上げにはクリヤーのエコ塗料で表面処理をした後、素材の生地のままに近い形で仕上げています。
指掛けは真鍮製で金メッキを施しています。木材自身が固有の共振音を出しませんので、金属製のシェルで問題となる指掛けの鳴きもほとんどありません。
重量8.1g
標準タイプのリードワイヤー付属。