Phase Tech フェーズテック(現フェーズメーション)の人気フォノイコの中古品が入庫しました。
動作確認済み、フロントに僅かな擦れが見られますが総じて良好。
本体と付属品としてACアダプターと取扱説明書が付きます。
この価格帯でも同社のポリシーは一貫しており、贅沢にもディスクリート部品で組んだ全段無帰還回路を採用しているところが大きな特長です。
[主な特長](メーカー製品説明より)
●オールディスクリート部品による無帰還型増幅回路
音楽表現力の拡大を目指し、半導体に適した電流増幅動作による全段無帰還回路を新たに開発し搭載しました。
現代アンプの主流をしめている負帰還アンプは入力信号と出力信号を常に比較し、この差(補正信号)を入力信号として増幅するためにローコストで高精度の増幅が可能です。これに対し無帰還アンプは入力信号そのものを増幅する点が大きく異なります。
しかし無帰還アンプでは負帰還アンプのような補正動作はありませんので、構成する部品と動作点設定に高い精度が要求されコストがかかりますが、音質面では音楽の躍動感、ダイナミクス、陰影感の表現に優れ、音楽、オーディオファイルの強い支持を得ている増幅形式とされ、フェーズテックのアンプはすべてこの無帰還増幅回路を採用しております。
本機ではこの無帰還増幅をおこなうために厳選されたディスクリート能動素子を理想的に動作させるために、このクラスでは唯一ともいえるディスクリート部品による回路構成を採用しております。
この結果このクラスのフォノアンプでは困難であった「豊かな音の階調表現、躍動感と高S/N、卓越した空間表現の両立」を上級機に匹敵する高いレベルで達成しております。
●全段対照無帰還型増幅器
初段は相補性FET(電解効果トランジスター)のコンプリメンタリー接続により極めて低雑音の電圧電流変換回路を構成しています。
厳選された素子は自己バイアス動作により動作点が定まるので、バイアス回路が不要となり、雑音の流入や音質の悪化要因がなく、素子本来の低雑音動作となります。
2段目は電流増幅及び電圧変換回路を構成し、電流出力点に接続されたRIAA インピーダンス素子により再生特性を得ています。
このため超高域周波数までRIAA 偏差のないCR型イコライザー回路を構成し、優れた過渡特性を得ています。
この回路では電流変換誤差、出力電圧に依存する増幅素子のパラメーター変動の影響を受けずに、精度の高い動作を行う各種の高度な回路技法が投入されており、無帰還型増幅器でありながら帰還型増幅器に匹敵する優れた電気的な諸特性を得ることに成功しました。
出力バッファー回路は入力ブートストラップにより広帯域に渡り高出力インピーダンスを確保、ダーリントン接続された出力素子は同時に十分な電流増幅をもち、初段に接続される機器を強力にドライブします。
●無振動・無共振・無干渉 構造の実現
微弱な信号を増幅するフォノアンプでは、信号の純度を守るために、他からの妨害を受けない無共振・無振動・無干渉構造の実現とシンプルな信号伝達が求められます。
●デュアルモノラルコンストラクション
左右対称のデュアルモノラルコンストラクションを構成し、高度なレベルで左右チャンネルの均一性を実現しています。左右独立電源による共通電源インピーダンスのない電源供給を行い、チャンネルセパレーション90dB以上(20Hz〜20KHz)を達成しています。
●無振動・無共振・無干渉 構造のシャーシ
本機のシャーシーベース、トップカバーはそれぞれ1mm、1.6mm厚の鋼板に銅メッキ処理を行い、更にこの上に塗装仕上げを行なっております。外部電源アダプターによる給電により、電源トランスが発生する振動や漏洩磁束がシャーシーに存在せず高S/N環境下で微小信号の増幅を行っています。
●高音質部品の採用
フォノアンプにおいて音質に影響度の高いRIAA インピーダンス素子や信号系の主要部分には定格容量にゆとりを持たせた金属被膜抵抗器や高品質マイラーコンデンサー等の定評ある高音質部品を使用しています。
また電源回路には、高電流領域での回復時間の速度の低下を避けるために、大幅に定格を高めたファーストリカバリーダイオード、低雑音ツェナーダイオードを使用し極めてローノイズの電源を構成しています。