モーツァルト/
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
フィリップ・アントルモン(Pf)
ジャン・アントルモン指揮 フランクフルト放送交響楽団
名手アントルモン20才前半の颯爽たる演奏。
キング・レコードで復刻CD化された際の解説が詳しいので抜粋して引用させて頂きます:
「フィリップ・アントルモンの最初期録音。
指揮はなんとフィリップの父、ジャン・アントルモンで、録音されたのは1957年とのことですからフィリップがロン=ティボー国際コンクールで最高位(1953年)を得た4年後、23歳の時の演奏ということになります。
テクニックは言わずもがなで、玉を転がすようなタッチと格調高い音楽性、そして歌うように自由自在に弾くフィリップのこの演奏を聴くと、20代のときからすでにアントルモンの演奏スタイルが確立されていたことがわかります。
またカデンツァにも注目。
第20番ではドイツの作曲家カール・ライネッケ作曲のカデンツァを演奏しています。
この曲はベートーヴェンのカデンツァがあまりに有名で、その存在から別のカデンツァを弾かれることはそう多くはありません。
第1楽章のカデンツァではベートーヴェンのカデンツァに引けを取らないボリュームです。また第3楽章のカデンツァでは同楽章のテーマから第2楽章のテーマへと自然に移行し、やがてニ長調に転じていく構成で、ベートーヴェンのカデンツァに慣れ親しんでいる方には非常に新鮮な感覚をあたえます。
父、ジャン・アントルモンの好サポートのもとフィリップの溌剌とした演奏は、単にテクニックだけに走ることのない充実の内容です」
復刻盤CDはモノラルですが、コンサートホールのオリジナル盤は優れたステレオ録音で収録されていて、アントルモンのタッチがさらに際立ちます。
音に出る小キズ有りで、特価。