ローザ/ピアノ協奏曲 OP.31(1966)
チェロ協奏曲 OP.32(1969)*
レナード・ぺナリオ(Pf)
ヴィルフリート・ベトヒャー指揮 バイエルン放送交響楽団
*ヤーノシュ・シュタルケル(Vc)
モーシェ・アツモン指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
正式な発音ではロージャと言うそうですが、映画音楽のお好きな方ならよくご存知でしょう、「ベン・ハー」に代表される歴史スペクタクル大作をはじめとして、ヒッチコックの「白い恐怖」やハリーハウゼンの「シンドバッド黄金の航海」など数多くの名スコアを残し、ハリウッド映画音楽の基礎を築いたひとりで、やはり映画音楽のビッグネーム、ジェリー・ゴールドスミスは南カリフォルニア大学で教鞭を執っていた時の教え子。
1907年ブダペスト生まれ、ライプチッヒ音楽院で学んだローザは、同じハンガリーのバルトークやコダーイに続く作曲家としてスタート、ハイフェッツの委嘱で書いたヴァイオリン協奏曲第2番や、後世ハリウッドで映画音楽の大家として名を残したところも、オーストリアのコルンゴールドと似たところがあります。
このレコードに収められた2曲は1966年と69年の作で、純音楽では比較的後年の作曲。
ハリウッドとは縁の深いピアニスト、ぺナリオと、名手シュタルケルがソロを担当しているところも聴きものです。
試しにチェロ協奏曲の第1楽章、カデンツァを聴いてみて下さい。シュタルケルの松やにが飛び散るような妙技が堪能出来ます。