Phasemation フェーズメーションの強みのひとつは高度な巻線技術で優れたカスタム・トランスを内製出来る点。
これが最もストレートに活かされるのがMC昇圧トランスです。
T-1000 は、最高峰のMC昇圧トランスであるT-2000 同様、Lch とRch を完全に分離したモノラル筐体構造にしたことで、左右での音質干渉を徹底的に排除、セパレーションの向上を目指したモデルです。
- 自社新開発のトランスを採用
巻線構造に、従来ハンドメイドでなければ難しいとされていた自社開発の特殊分割巻線構造を量産モデルで実現。
かつ2次巻線材に高純度銅線 PC Triple-C を使用し大型のEIコアと相まって、広帯域で優れた周波数特性と位相特性を実現しています。
- Lch,Rch 独立完全モノラル2筐体構成の強靭なシャーシ構造採用
T-1000 は、最高峰のMC昇圧トランスであるT-2000 同様、Lch とRch を完全に分離したモノラル筐体構造にしたことで、左右での音質干渉を徹底的に排除、セパレーションの向上を目指したモデルです。
フロントパネルは10mm 厚スラントアルミパネル、1.2mm 厚の銅メッキ鋼板シャシー、1.6mm 厚の銅メッキ鋼板カバーを用いて強靭な筐体を構成しています。
トランスはハイダンピングラバー材で本体からフローティングされ、外部振動が伝播するのを防いでいます。
外部からのノイズに対しては、トランス付近に磁気シールド材を配置することにより、誘導ハムと磁気歪の低減を図っています。
- バランス伝送対応の入力部
MCカートリッジの発電は、コイルの両端に逆位相の信号が流れるバランス(プッシュプル)動作をしています。
従ってバランス伝送で送って次にくる昇圧トランスでバランス型入力で受けるのは元々当然ともいえます。
下記、図1は2芯シールド線によるバランス型フォノケーブルを使用して接続した配線の原理図です。
カートリッジのコイル部とトランスのコイル部までがプッシュプルの平衡型で伝送され、シールドがそれを包み込む形になるため、外来ノイズの影響を遮断出来る状態になっています。
また、トランス入力部の中点と出力部のマイナス側を繋ぐことにより、カートリッジ側から見れば完全バランス接続(2番ピン・ホット)になります。
図2は、一般的なMC昇圧トランスとアンバランス型のフォノケーブルで接続した場合です。
外部シールドと信号線というアンバランス接続のため、シールド側が外来ノイズにさらされますので、ノイズの影響を受け易いだけでなく、信号線にもその影響が入り込んでしまいます。
店主おススメ。