数年前から海外のオーディオショウなどで参考出品され、着々と再生産の準備が進んでいると漏れ伝わっていた、あのWestern Electric ウェスタン・エレクトリックの直系・正真のWE300B 真空管がいよいよ国内上陸となります。
1938年に米国ウェスタン・エレクトリック社から登場した直熱三極出力管 300B はオーディオの世界で至高の銘球として不動の地位を築きながら1988年まで生産されました。
現在まで2回再生産されましたが生産数量は限られており、設備の老朽化などにより継続生産が困難となりました。
しかし、近年のオーディオ用真空管に対する需要の高まりも追い風となったのでしょう、その後も復活へのプロジェクトは動き続け、2018年にはジョージア州ロスヴィルに新工場を建設して、いよいよ近代化した製造ラインによる生産体制が整いました。
それでもハンドメイドによる生産数は限られており、コロナ禍という思わぬ障壁に阻まれながらも、ようやく生産が軌道に乗って数がまとまったところで国内への入荷が実現することとなりました。
数量は多くありませんが、昨年末から入荷が始まっています。
入荷分は特性を合わせた選別球2本(マッチド・ペア)のセットのみです。
工場生産の様子を伝えるメーカー制作のヴィデオがありますのでご覧下さい: