from SLOVENIA
大変貴重なホルボ・エアーベアリング・ターンテーブルの中古品、当店展示機です。
現在良好に動作していて、目立ったキズ等は見られず、とても良好な状態です(カートリッジは付属せず)。
取扱説明書,エアーポンプや調整ゲージなど付属品一式,元箱が付きます。
3点支持のフットはスパイク型ですので(3個とも高さ調整機能付き)、audio-technica 真鍮製スパイク受け3個をお付けします。
holbo ホルボは旧ユーゴスラヴィアに属するスロヴェニアの首都リュブリャーニャに居を構える新進のマニュファクチュアラー。設計を担うBostjan Holc 氏により設立されました。Holbo は彼の名に由来します; Holc-bostjan
まずはBostjan Holc 氏の自己紹介をご覧下さい:
「私が初めてターンテーブルを作ったのは約30年前、どのCDプレーヤーよりも音が良く、もうデジタルに戻る気にはなれませんでした。
最初のエアーベアリング式ターンテーブルを作ったのは20年前。良好に動作しましたが、如何せん操作が難しく、製造コストも高くつきました。
そのため3年近くをかけてシンプルに洗練化、Holbo の名を冠したターンテーブルを開発しました。
音楽の興味は常にクラシック音楽とオペラにあり、ここ3年はバッハの音楽を中心に聴いています(神が自らの音楽を私たちに伝えるために、バッハを使わしたのです)。」
バッハへの入れ込みようは相当なものですね。
ホルク氏の目指すのは最高の性能を有するプレーヤーですが、決して扱いが難しかったり、とんでもなく高価だったりして、一部の限られたマニアしか対象にならないようなものではありません。
内容はハイエンドでも、各部の調整が行ない易く、ユーザーフレンドリーな製品こそが彼の理想でした。
インターナショナルな舞台に初めて登場したのがこのモデルですが、これまでに長年の研究と開発期間をかけて目指す理想に向けて磨きをかけ、ようやく自信をもって広く世に問うプレーヤー、それがHolbo Airbearing Turntable なのです。
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エアーベアリングによるリニアトラッキング・トーンアーム
エアーベアリングを用いたリニアトラッキング・アームは以前から数多く存在しますが、これ以上簡略化が難しいほどシンプルにまとめられたHolbo のアームは、機械式ベアリングによるリニアトラッキング・アームであるClearaudio のTT5 と双璧と言ってもよいでしょう。
カートリッジの性能を引き出すのに欠かせない各部の調整機能、アーム高さ(VTA),カートリッジのアジマス(垂直方向の傾き),針圧,アーム・ベアリング・シャフトの水平などは、いずれも基本ビスひとつで微調整が可能。かつ、一度調整したら安定して維持されます。
スリムなアームパイプはカーボン、カートリッジを留めるビス部だけに切り詰められたヘッドシェルはアルミニウム製、内部配線は銀・銅素材によるリッツ線となっています。
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エアーベアリングによるプラッタープラッター
黒いプラッターは一見POM製のようにも見えますが、6082 アルミ合金製。5kg の重量があります。これがひと回り小さい銀色のベース、エアーベアリングの上に載っていますが、このベアリング内に圧縮空気を送り込んでプラッターとの間にごく薄い空気層をつくることで重いプラッターを浮上させます。そのためにプラッター底部とエアーベアリングとは高い精度で平滑性が確保されていることは言うまでもありません。
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サイレント・エアーポンプ
トーンアームとプラッターのベアリングに空気を送り込むエアーポンプはコンパクト。しっかりしたスチールケースに収められていて、エアーフィルターの付いた吸気口から空気を取り込みます。
近くで耳を澄ましてもほぼ無音。ケースに触れてみて初めて動作していることが分かるくらいで、充分な静粛性が確保されています。内部のモーターの振動は僅かにありますが、柔軟な振動吸収フットが着いており、ラック後ろや脇の床に置けば、在ることさえ忘れてしまうほどです。あまりに静かなのでポンプ電源の切り忘れにご注意。
プレーヤー本体とは1本のエアーチューブを接続するのみです。