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THE COMPLETE DEAN BENEDETTI RECORDINGS OF CHARLIE PARKER”
チャーリー・パーカー(sax)他
Dean Benedetti(1922-57)ディーン・ベネデッティは自身バンドを率いていたサックス奏者でしたが、同じくサックスのチャーリー・パーカーのプレイを聴いてからはその虜となり、そのライヴを追いかけて録音することに没頭します。
隠し録りを含めてあらゆる方法で収録していたそうで、当初はディスクに直接録音するポータブル・ディスク・レコーダーを使っていましたが(ボックスの表紙が同型のディスク・レコーダー)、新しくテープ・レコーダーが開発されるとポータブル・テープ・レコーダーを導入、膨大な録音を残しました。
ただそれは商業目的ではなくあくまで自身の私的なものでしたので、公になることはなく彼の死後は忘れられ、身内の手によって長い間保管されていました。
それが1988年になって「発掘」され、丁寧にLPに復刻されて初めて世に出たのがこの10枚組セットです。
50ページ近くに及ぶブックレットは貴重な写真も数多く収録、詳細なディスコグラフィーもファンには嬉しいところです。