Aurorasound ならではの、真空管と半導体のそれぞれの長所を生かしたハイブリッド構成のステレオインテグレーテッドアンプです。
- 出力段に5極管EL84 (6BQ5と同等)を用いてプッシュプル動作をさせ、歪み率や周波数特性に優れたウルトラリニア接続構成で14W/ch の出力を得ています。
- EL84のドライブには低歪み・低ノイズを活かしてオーディオ用高精度オペアンプの定番であるテキサスインスツルメンツ社のOPA604A を使用、位相反転回路を構成し理想的なプッシュプル駆動となるよう独自の回路を開発しています。
- フォノイコライザー部(MM対応)はSN特性の優れたNF 型回路をリニアテクノロジー社の半導体で構成しています。
- 聴感的に分かりやすいCR 型のトーンコントロールを採用。
ユニークなのは、付属の「Easy Compensator」プレートをフロントパネルのトーンコントロール部分に装着するとレコード再生時の簡易イコライジング調整が可能となる点。これは世界初のグッドアイデア!
RIAA カーヴ以外に、DECCA,COLUMBIA,AES,NAB のポジションがプレートに刻まれていますので、それにトーンコントロールノブを合わせると、ほぼそれぞれのカーヴを再現出来ます。カーヴ偏差は±1.5dB 程度とのことですので、実用上十分でしょう。
Tone Direct スイッチによって即座にRIAA カーヴとの比較も可能です。
また、これはラインレベルでの調整ですので、ライン入力に繋いだ他のフォノイコライザーアンプにも有効。光電カートリッジでも使えることになります。
- 電源部は真空管回路と半導体回路を独立分離させ、いかなる音量や周波数においてもお互いの干渉がないよう配慮。
整流ダイオードには最もノイズの少ないローム社のシリコンカーバイドを採用。
出力トランスや電源トランスは本回路に合わせたオーロラサウンド特注の国産品で、抵抗やコンデンサ類も厳選した高品質のものを採用しています。
- スピーカー端子は、4〜6Ω,8Ωと高低独立して用意し、インピーダンスの合った方を選択出来ます。
- オプションで、フロントパネル両サイドにあるマホガニー材トリムと同じ素材のノブ・セットをご用意。
オプションのマホガニー材ノブを装着