CSPort は2014年創立の新しいメーカーですが、長年培ってきたスイッチング電源技術を背景として、ノイズ処理技術など独自のキーテクノロジーの蓄積、そして長年の産業用機器の開発・生産経験に基づいた高品質・高信頼性設計のノウハウがあります。
これらをもとに当初から完成度の高いハイエンド・オーディオ製品を送り出して来ました。
GM70PA は同社初のステレオ・パワーアンプ。
ありきたりの球は使わないCSPort らしい選択で、出力管には大型直熱三極管GM70 を採用しています。GM70 は、大型三極管として有名な845 よりも大きなパワーを取り出せる比較的新しいロシア製のオーディオ用出力管です。
- 大型直熱三極管GM70 の採用
845(Pp=100W)よりひと回り大きい直熱3極管GM70(Pp=125W)を搭載。
プレート電圧1,050V、出力30W+30W(4Ω),20W+20W(8Ω)で近年主流の低能率スピーカーも楽々ドライブ。
GM70 真空管
- 高信頼管C3g との2段構成
旧ドイツテレコム(郵政公社)が電話中継器用に開発した高信頼5極管C3g を前段に使用したシンプルな2段構成。
C3g はグリッド線が細く電極間の距離が大きいため、リニアリティの高い増幅が可能。メタル管ですので金属カバーをアースすることで高いシールド性も活かせます。ソケットを使わず、基板に直接はんだ付けすることで接触点でのノイズ発生を抑えています。
CSPort が高い信頼を置く球で、プリアンプやフォノイコにも使用しています。
C3g 真空管
- 余裕の大型出力トランス
本機専用に開発した大型出力トランスを搭載。
多層サンドウィッチ巻きで微小信号から大信号まで広帯域にドライヴ。
低い巻線抵抗とドライブ能力で無帰還アンプでは大きなダンピングファクター5以上を発揮、低域をしっかりドライヴします。