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ホーム貴重ライヴCD/PREMIEREレーベル[CD-R] ORGANUM クレンペラー&北ドイツ放送響 '64年放送ライヴ/ブルックナー 交響曲第7番
商品詳細

[CD-R] ORGANUM クレンペラー&北ドイツ放送響 '64年放送ライヴ/ブルックナー 交響曲第7番

販売価格: 1,900円(税別)
数量:
[CD-R盤]
 
ブルックナー/交響曲第7番 ホ長調(ノヴァーク版)
 
オットー・クレンペラー指揮 ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
 
クレンペラー/ハンブルク北ドイツ放送(NDR)響によるブルックナー交響曲第7番。1966年の放送ライヴ録音。
ドイツ在住ロシア人コレクターからの提供音源。エアチェックではなく、放送局保管音源のコピーと思われる。
1966年というと、英BBC やフランス国立放送などはステレオ録音を幅広く導入していた時期だが、当録音はモノラル。ドイツ(当時は西ドイツ)の放送局は、なぜかステレオ放送の本格導入が1967〜1968年頃と遅れた。ドイツは1930年代末にテープレコーダーを実用化し、第二次世界大戦中の1940年代には実験的にステレオ録音が試みられており技術的には進んでいたはずだが、放送規格の決定や設備の導入・更新、聴取者の要望の有無など、様々な理由があったと思われる。
但し、当録音はモノラルではあるものの音質は極めて優秀。聴衆を入れずに行われた放送のための録音で、当然ながら会場ノイズは皆無。マイクセッティングの制約もなかったためかバランスも申し分なく、このままの音質でステレオ化すれば1970年代の録音としても通用する水準。左右へのステレオ的広がりに乏しいだけで、鑑賞には全く不都合はない。
 
なお、当音源は10数年前に海外盤CDが出ているが、音質的にはあまり評価されなかったようだ。当音源もオリジナルの状態ではヒスノイズがやや目立っていたが、既出盤はヒスノイズと併せて高域の音楽部分を削ってしまい、高域不足の冴えない音質となったと想像する。今回ディスク化に当たっては、高域の音楽成分を欠落を防ぎつつ慎重にヒスノイズのみを低減した。
また、既出盤は第3楽章中間部にノイズと音飛びが発生していたが、当音源には存在せず、恐らく当音源と既出盤は出所が異なるようだ(既出盤音源の出所はNDR らしいが、当ディスクの音源の出所は南ドイツ放送所有のコピーテープと推測される)。本家NDR が所有するオリジナル・テープは経年劣化で痛んだのだろう。
 
クレンペラーは1966年、当ディスクの録音時は80歳だったが(直後の5月14日に81歳になった)、1月から2月にかけてニュー・フィルハーモニア管と英EMI にレコーディング(イェフディ・メニューイン独奏でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲)および同管とコンサート、3月にはケルン放送響、4月にはバイエルン放送響、5月にはNDR 響(当ディスクの録音)、同月ベルリン・フィルとコンサート、6月から7月にかけてニュー・フィルハーモニア管と英EMI にレコーディング(モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」全曲)と、高齢とは思えない旺盛な演奏活動を行っていた。
 
NDR への客演では、ブルックナーの他にモーツァルトの交響曲第40番も録音されたが、クレンペラーにとってはNDR との最後の共演となった。
また、ブルックナーの交響曲第7番についても現在7種確認されているクレンペラーの録音のうち最後の録音である。但し、最後の録音であっても演奏時間が最も長く、テンポが遅くなるわけでもないところがクレンペラーらしいところで、使用する版の違いもあるが7種のうちでは4番目に長い演奏時間となっている。当ディスクの録音の価値は、シュミット=イッセルシュットによって鍛えられたドイツのオーケストラとの演奏が、好条件の録音環境の元で優秀な音質で残されたことにある。
 
クレンペラーは、1954年に英EMI(英コロンビア)と録音契約を締結後、幾度となくブルックナーの録音を希望したが、当時プロデューサーだったウォルター・レッグに「今はまだその時期ではない」と拒まれ続けた。当時は独墺圏(とオランダ)を除けば、ヨーロッパ各国さらには巨大レコード市場のアメリカではブルックナーへの理解が進んでおらず、売り上げの見込みが立たないことが大きな理由だったが、交響曲第7番に関しては例外的に、1960年という比較的早い時期にスタジオ録音が実現している。アメリカのメジャー・オーケストラでも第4番と第7番だけは、かろうじてレパートリーとして定着しており、そのような理由から録音が実現したのだろう(米CBS コロンビアがブルーノ・ワルター&コロンビア響で実現したブルックナー録音も第4番と第7番、第9番だった)。
 
クレンペラーはブルックナーの交響曲第7番を、前記のように1960年フィルハーモニア管と英EMI にスタジオ録音したほか、1955年BBC 響,1956年バイエルン放送響,1958年ウィーン響,同じく1958年ベルリン・フィル,1965年ニュー・フィルハーモニア管とのライヴ録音が残されている。
 
 
※総合カタログは下記を参照下さい:
https://www.ne.jp/asahi/classical/disc/index2.html
 
*【ご注意】
当商品はCD-R盤です。CD-Rは通常の音楽CDとは記録方法が異なり、直射日光が当たる場所、高温・多湿の場所で保管すると再生出来なくなる恐れがあります。
また、CD・DVD・SACD再生兼用のユニバーサルプレーヤーや、1990年代以前製造の旧型CDプレーヤーなどでは再生出来ない場合がありますが、メーカーや機種の異なるプレーヤーでは再生出来ることもありますので、複数のプレーヤーをお持ちの場合はお試し下さい。
商品詳細
レーベル:ORGANUM
品番:110113AL
Stereo/Mono:Mono
録音:'66.5.3、ハンブルク・ムジークハレ、放送ライヴ録音