プロコフィエフ/
交響曲第7番 嬰ハ短調 OP.131
交響曲第1番 ニ長調 OP.25
「古典交響曲」
Nikolai Malko
ニコライ・マルコ指揮 フィルハーモニア管弦楽団
ニコライ・マルコ(1883-1961)はウクライナ生まれの指揮者。
オデッサ及びぺテルスブルグ大学で哲学を修めましたが、物理学者の父親がアマチュア楽団で指揮をするなど音楽に熱心であったのにも影響され、ぺテルスブルグ音楽院でリムスキー=コルサコフ,リャードフ,グラズノフ,チェレプニンらに就いて作曲・指揮法を学びました。
音楽院在学中に早くもマリインスキー劇場のバレエ指揮者となり、その後、ミュンヘンでフェリックス・モットルに就いてワーグナーを研究、国立劇場の指揮者を務める傍ら、ヴィテプスク,モスクワ,レニングラードの各音楽院で教鞭を執りました。
1926年にはレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の常任指揮者に就任。ショスタコーヴィチの交響曲第1番,第2番の世界初演を指揮しました。
1928年にはウィーンに客演して西欧にもその名を知られるようになり、1929年に西側に移住、コペンハーゲンにも住んで、デンマーク国立放送交響楽団を世界的な水準に高めた功績は有名。
大戦が勃発すると1940年に米国に移住、教職に就き、指揮法の著書を上梓。
1956年にオーストラリアに渡りシドニー交響楽団の首席指揮者に就任、1961年にシドニーに歿するまで音楽監督の地位にありました。
ソ連出身の指揮者として西側のレコード会社に積極的に録音した先駆者であり、EMI に多くの録音を残しました。中でもプロコフィエフはお得意のレパートリーでした。
ここでもフィルハーモニア管を自在にドライヴし、オーケストラビルダーとしての手腕を遺憾なく発揮しています。
音質良好、状態良好。