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ホーム貴重ライヴCD/PREMIEREレーベル[新品CD-R] ORGANUM クレンペラー&コンセルトヘボウ管、'64年ステレオ・ライヴ/ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」
商品詳細

[新品CD-R] ORGANUM クレンペラー&コンセルトヘボウ管、'64年ステレオ・ライヴ/ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」

販売価格: 1,900円(税別)
数量:
[CD-R盤]
 
ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調 OP.125「合唱」
 
アグネス・ギーベル(S)、アーフェ・ヘイニス(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、ヘルマン・シャイ(Bs-Br)
オットー・クレンペラー指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
アムステルダム・トーンクンスト合唱団
コレギウム・ムジクム・アムステルダメンセ
 
1964年7月9日、コンセルトヘボウ(アムステルダム)
ステレオ、ライヴ収録
 
クレンペラーとコンセルトヘボウ管によるベートーヴェン第9の1964年ステレオ・ライブ。
ドイツ在住のロシア人コレクターによる提供音源。
エアチェックではなく放送局保管音源のコピーと思われる。ステレオ録音ではあるものの当時一般化していたステレオLPと比べて、もう少し広がりが欲しい印象だが、オランダ放送がステレオ録音を導入し始めた最初期でもあり、サウンド・エンジニアがステレオ・マイクのセッティングに試行錯誤中だったのだろう。それでもモノラルに比べれば格段に分離が良く、音質自体は非常に良好で十分鑑賞に堪える。またコンセルトヘボウの響きがよく捉えられている。会場ノイズも少ない。
 
ディスク化に当たっては、基本的には音質良好だったため大きく手を加えることは避け、若干の周波数レンジの拡大、低音や高音域の周波数の乱れ(飛び出し)の調整、音質に影響しない範囲のヒスノイズの低減等のみ行った。
 
クレンペラーとコンセルトヘボウ管との関係は古く、記録によると初共演は第一次世界大戦中の1917年12月、ハーグにおけるワーグナー「さまよえるオランダ人」(歌劇全曲)とされる。
コンサート・オーケストラのコンセルトヘボウ管としては珍しい歌劇上演だが、これはドイツ・エルバーフェルト市立劇場の総監督・演出家アルトゥール・フォン・ゲルラッハによるの歌劇興行「グランド・オペラの夕べ」として上演されたもので、クレンペラーはコンセルトヘボウ管が招聘したわけではなかったようだ。ちなみに同年11月にはリヒャルト・シュトラウスが同じくワーグナーの「マイスタージンガー」と自作「薔薇の騎士」を指揮しており、、当時32歳でケルン歌劇場の音楽監督だったクレンペラーも歌劇の指揮経験者として起用されたのだろう。
 
クレンペラーのコンセルトヘボウ管へのコンサート・デビューは、それから12年後の1929年1月、ベートーヴェンの「エグモント」序曲と「皇帝」、ブルックナーの交響曲第8番という重量級かつ長大なプログラムだった。
当時クレンペラーは、画期的な演目・演出で注目を集めたベルリン・クロル歌劇場総監督を務め、ベルリン・フィルやゲヴァントハウス管、ニューヨーク・フィル等にも客演し評価を高めていた時期であり、続けて同年4月にはマーラーの交響曲第2番「復活」,「大地の歌」といった大作も指揮したが、その後は世界恐慌とナチス政権誕生によるクレンペラーのドイツ出国などもあったためか、第二次世界大戦前の共演はこの年の7公演で終わった。しかし第二次世界大戦後の1946年7月、コンセルトヘボウ管のスイス・ツアーで17年ぶりに共演すると、同年以降頻繁に客演を行うようになり、1949・1951・1956・1958年にはベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を行うなど密接な関係を築いた。
 
当ディスクに聴くベートーヴェン第9は、クレンペラーがコンセルトヘボウ管に客演した最後の機会。毎年7月に開催されているオランダ音楽祭におけるライヴ録音で、9日にアムステルダム、11日にスヘフェニンヘンへの国内ツアーの2回公演、プログラムは前半にベートーヴェンの交響曲第1番、後半に第9番というもの(第1番も録音された)。
クレンペラーは当時79歳だったが86歳(1971年)まで現役を続けており、まだまだ元気だった。ここでのクレンペラーの演奏は、フィルハーモニア管とのスタジオ録音等と基本的には同じスタイルだが、やはりオーケストラの音色、管や弦の味わい深さにコンセルトヘボウ管独特の魅力を感じる。出来ればステレオ録音で両者の演奏をさらに聴きたかったが、残念ながら当録音(と第1番)が両者による唯一のステレオ録音となった。
クレンペラーは1964年以降もコンセルトヘボウ管への客演は可能だったと思われるが、招聘されなかった理由はよく分からない。クレンペラー自身の多忙と、ベイヌムの死後、ハイティンクとヨッフムの二人常任体制となり、大物指揮者で補う必要性が薄れたためだろうか。いずれにしても貴重な機会の記録といえる。
 
クレンペラーは、ベートーヴェンの第9を当ディスク以外に1957年英コロンビアにフィルハーモニア管とスタジオ録音していたほか、1956年コンセルトヘボウ管、1957年フィルハーモニア管、1958年ケルン放送響、1960年と1961年フィルハーモニア管、1964年と1970年ニュー・フィルハーモニア管とのライヴ録音がある。
 
 
※総合カタログは下記を参照下さい:
https://www.ne.jp/asahi/classical/disc/index2.html
 
*【ご注意】
当商品はCD-R盤です。CD-Rは通常の音楽CDとは記録方法が異なり、直射日光が当たる場所、高温・多湿の場所で保管すると再生出来なくなる恐れがあります。
また、CD・DVD・SACD再生兼用のユニバーサルプレーヤーや、1990年代以前製造の旧型CDプレーヤーなどでは再生出来ない場合がありますが、メーカーや機種の異なるプレーヤーでは再生出来ることもありますので、複数のプレーヤーをお持ちの場合はお試し下さい。
商品詳細
レーベル:ORGANUM
品番:110061AL
Stereo/Mono:Stereo
録音:1964.7.9、コンセルトヘボウ(アムステルダム)、 ライヴ録音