プロコフィエフ/ピーターと狼*
ブリテン/青少年のための管弦楽入門(ヘンリー・パーセルの主題による変奏曲とフーガ)
イゴール・マルケヴィッチ指揮 パリ管弦楽団
*クロード・ピエプリュ(ナレーション、仏語)
マルケヴィッチは同じ組み合わせでモノラル時代にフィルハーモニア管とも入れています。
とくにブリテンの曲は、まさにオーケストラ各楽器の音による解説書で、マルケヴィッチの見事な棒さばきで次々と入れ替わる楽器群が手に取るように分かります。
また素材が最高のパリ管とくれば楽しくないはずはありません。
両者唯一の共演としても貴重。
そして最後まで聴き終えたとき、なるほど「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」を聴いたんだな、と改めて実感出来る、さすがはマルケヴィッチです。
ピーター〜でナレーションをしているのはフランスの喜劇俳優クロード・ピエプリュ。英盤ではエリック・ポーター、日本盤では確か栗原小巻が担当していたはずですが、(分かる方は別ですが)ちんぷんかんぷんで音楽のように流れの良い仏語は、彼の話し上手(?)もあって音楽自体の邪魔にならず、歓迎です。
ブリテンのほうはナレーション無しです。
意外とレアな1枚。