ブルックナー/交響曲第9番
カール・シューリヒト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
説明無用のブル9の名盤。
一聴、何もしていないようで実はシューリヒト以外何物でもない一筆書きの妙。
クナッパーツブッシュとはまた違った意味でライヴ録音のような自然体。
晩年に近いこの当時、シューリヒトは万全とは言えない状態だったとの話も聞きますが、この9番や同じEMI に遺した3,8番を聴くと、そのようなことはまったく感じさせない生きた音楽がそこにあります。
EMI によるウィーン・フィル録音の特長でもありますが、オケもいつもより幾分すっきりと透明感ある音色をもってシューリヒトの棒に寄り添うよう。
英本国オリジナルはもとより、独オリジナルの白金レーベルも極めて高価、これは第2版にあたる青レーベルで、音質の良さはオリジナル譲り。
Side1 に3mmほどの小キズがあり、数回音に出るため特価、お買い得です。