ブラームス/歌曲集「美しきマゲローネのロマンス」 OP.33
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)、スビャトスラフ・リヒテル(Pf)
マゲローネのロマンスはドイツ初期ロマン派作家ルートヴィヒ・ティークの詩集全18篇のうちから15篇を選んで歌曲集としたもので、ナポリの王女マゲローネとプロヴァンスのペーター伯爵との恋物語。
本来は詩の朗読も含まれる大作ですが録音では純粋に歌曲のみ収めています。
シューベルトの3大歌曲集にも並ぶ力作であり、技巧的にも極めて高度で、フィッシャー=ディースカウにして初めて成し得た名唱と言えるでしょう。
しかもリヒテルとの共演!永く語り継がれるべき名盤。
録音場所となったビュルガーブロイケラーは1885年にミュンヘンに建てられた大きなビアホールで、音響が良いためミュンヘン・フィルが録音に使っていたこともありましたが1979年に建て替えで取り壊されました。
見開きジャケットの中に詳細な解説と歌詞対訳が載っています。