レコードから音を拾うフォノカートリッジに於いて我が国は世界屈指の技術・ノウハウを誇りますが、その中でも最高峰と目されるのがMy Sonic Labマイソニック・ラボの製品群です。
処女作のEminent から10年、主宰者であり製作者、松平氏の掲げるモットー「内部インピーダンスは低く、出力エネルギーは高く!」は変わることがありませんが、その究極の目標への探求は留まることを知りません。
常に新しいアイデア,アプローチが湧き上がってくるようです。
最新の結論は今までの成果に加えて「エネルギッシュな表現力」の獲得。
言葉で言うのは簡単ですが、氏の膨大な経験と技術の蓄積あってこそ実現出来るのです。
My Sonic Lab の基幹技術は何と言っても他に類を見ない磁性材料「SH-μX」。これを磁気回路のコア材として用いることで初めて超低インピーダンス,高出力が達成されています。
最近はaudio-technica なども新設計の空芯コイルMCカートリッジで成果を挙げましたが、マイソニックはこの至宝ともいうべき磁性材料を活かした「鉄心入り」磁気回路を一貫して採用しています。
今回の「エネルギッシュな表現力」もここにポイントがあります。
一度Ultra Eminent Bc で究極の0.6Ωという超低インピーダンスを達成した後、今回は1.4Ωとほど良い値に設定、その結果出力は同社で最高の0.5mVを獲得するに至りました。
もちろん単にコイル巻き数を増やしただけではありません。
コア材のボリュームアップ、温かみの表現に長けたジュラルミンのカンチレバー素材への採用、ベース部材の強化、粘弾性をコントロールした二重ダンパー構造など、微に入り細に入り徹底したチューニングが行われた結果なのです。
店主おススメ!